規定度計算ツール

規定度(N)、モル濃度(M)、当量、必要な試薬質量、w/v%をまとめて換算できます。滴定用の標準液、酸・塩基溶液、硝酸銀溶液などを調製する前の目安確認に使えます。

規定度・当量濃度換算

N
0より大きい数値を入力してください。
0より大きい液量を入力してください。
g/mol
0より大きい分子量を入力してください。
酸塩基ならH+またはOH-の数を目安にします。HCl=1、H2SO4=2、NaOH=1。
0より大きい当量係数を入力してください。

規定度

-- N

モル濃度

-- mol/L

必要質量

-- g

w/v%

-- %

分子量、当量係数、液量を入力して計算してください。

規定度計算で使う式

N、M、当量の関係

規定度は、1Lの溶液に含まれる反応当量数を表す濃度です。酸塩基反応では、モル濃度に価数を掛けて考えると実務上扱いやすくなります。

規定度(N) = モル濃度(M) × 当量係数

モル濃度(M) = 規定度(N) ÷ 当量係数

必要質量の求め方

固体試薬から規定液を作る場合は、まず当量に対応するモル濃度へ換算し、作成液量と分子量を掛けて必要質量を求めます。

必要質量(g) = N ÷ 当量係数 × 分子量 × 液量(L)

w/v% = 必要質量(g) ÷ 液量(mL) × 100

よく使う入力例

分子量・式量 当量係数 計算の見方
0.02N 硝酸銀(AgNO3) 169.87 g/mol 1 1Lなら約3.397g、約0.3397 w/v%。沈殿滴定用の調製量確認に使えます。
0.1N 硫酸(H2SO4) 98.08 g/mol 2 0.1Nは0.05Mに相当します。濃硫酸から作る場合は密度と質量%も別途必要です。
0.1N 水酸化ナトリウム(NaOH) 40.00 g/mol 1 1Lなら約4.000gです。吸湿や二酸化炭素吸収があるため標定が重要です。
0.5N 塩酸(HCl) 36.46 g/mol 1 HClは1価なのでNとMが同じ値になります。市販濃塩酸からの希釈は比重表で確認します。

使い方と注意点

  1. 入力する値を「規定度」「モル濃度」「溶質質量」から選びます。
  2. 作りたい最終液量、分子量、当量係数を入力します。
  3. 計算結果でN、M、必要質量、w/v%を確認します。
  4. 濃厚試薬から希釈する場合は、質量%、密度、純度を別途確認して補正します。

反応式で当量係数が変わる場合

リン酸のような多価酸、酸化還元反応、錯形成反応では、目的の反応段階によって当量係数が変わることがあります。試験法や滴定反応式で指定された係数を優先してください。

規定度を使うときの限界

規定度は滴定の当量関係をすばやく扱える一方で、何の反応に対する当量なのかが見えにくい単位です。同じ物質でも酸塩基反応、酸化還元反応、沈殿反応で当量の解釈が変わることがあります。実験ノート、SOP、試験法では、規定度だけでなくモル濃度、分子量、反応式、標定値を併記すると再現性を確認しやすくなります。

このツールは調製前の計算確認用です。標準液として使う場合は、試薬の純度、含量、水分、密度、温度、メスフラスコの校正状態、標定操作を考慮してください。医薬品、食品、環境分析など規格試験に使う溶液は、必ず該当する公定法や社内手順に従ってください。

参考情報

関連する計算

濃厚試薬を水で薄める場合は、濃度換算後に希釈計算ツールで原液量を確認します。ppmやmg/Lへ読み替える場合はppm換算ツール、通常のmol/L計算はモル濃度計算が便利です。

よくある質問

モル濃度は1L中の物質量をmolで表します。規定度は反応に使う当量数を基準にした濃度です。HClやNaOHのような1価の物質ではNとMが同じ値になり、H2SO4のような2価酸では1Mが2Nに相当します。

硝酸銀の式量を169.87、当量係数を1として計算すると、0.02Nは0.02mol/Lです。1Lあたり169.87×0.02=3.3974gなので、w/v%では約0.3397%です。

このツールは純物質量、モル濃度、規定度の換算用です。濃硫酸や濃塩酸など市販濃厚試薬から希釈する場合は、ラベルまたは比重表の質量%、密度、純度から原液のモル濃度を求めてから希釈量を計算してください。